マイ・タイムラインの作り方
地震は突然きますが、台風や大雨は「いつ来るか」が分かります。
だから、慌てる前に決めておけます。——いつ、誰が、何をするか。
それを書き出したものが「マイ・タイムライン」です。
雨や風が強くなってから考え始めると、「まだ大丈夫」と思ってしまうことが分かっています。
人は、危険が迫るほど動けなくなります。
だから、落ち着いている今のうちに決めて、当日はその通りに動くだけにしておきます。
1. 時系列の骨組み
国が示している考え方に沿って、5つの区切りで整理します。 自分の家に当てはまるものだけ拾えば十分です。
- ハザードマップで自宅の危険を確認する(浸水・土砂・津波)
- 避難先と、そこまでの経路を決める(夜でも歩ける道か)
- 家族の集合場所と連絡方法を決めておく
- 常備薬・処方薬の残りを確認する(足りなければ受診)
- 食料・水・カセットボンベを買い足す(3日分が目安)
- モバイルバッテリー・懐中電灯の電池を確認する
- 側溝や雨どいの詰まりを掃除する
- 車の給油を済ませる(停電するとスタンドも止まる)
- 庭やベランダの物をしまう(飛ぶ物をなくす)
- 雨戸を閉める・窓に飛散防止をする
- スマホと電池を満充電にする
- 風呂に水を貯める(断水時の生活用水)
- 高齢の家族・親戚に電話して段取りを確認する
- ★高齢者・乳幼児・妊娠中の方・障害のある方は、この時点で避難を始める
- 避難バッグを玄関に出す
- 明るいうちに避難を終える(暗くなってからの移動は危険)
- ペットの避難先・キャリーを確認する
- ★対象地域の全員が避難する。ここが最後の避難のタイミング
- 外が危険なら、無理に出ず「垂直避難」(2階以上・崖と反対側の部屋)
- ブレーカーを落とす(通電火災を防ぐ)
- 避難したことを家族に伝える
警戒レベル5「緊急安全確保」は、すでに災害が起きていることを意味します。
安全に避難できる状況ではありません。
避難はレベル4まで。高齢の方や小さな子どもがいる家庭はレベル3で。
これがタイムラインの一番の要点です。
2. 家族構成で「動き出す時間」は変わる
同じ地域でも、早く動く必要がある人がいます。自分の家がどれに当てはまるか見てください。
準備にも移動にも時間がかかります。
- 避難開始はレベル3(高齢者等避難)で必ず。待たない。
- 移動手段を先に決める(誰の車で、誰が迎えに行くか)。
- お薬手帳・処方薬・入れ歯・補聴器の電池を1つの袋にまとめておく。
荷物が多く、抱えて歩ける距離は短くなります。
- 避難開始はレベル3で。明るいうちに移動を終える。
- ミルク・液体ミルク・おむつは3日分を避難バッグへ。
- 抱っこひもは必須(ベビーカーは浸水した道で使えない)。
受け入れ条件は避難所ごとに違います。
- 事前に市町村へ同行避難の可否を確認しておく。
- キャリー・ケージに慣れさせておく(当日は入らないことがある)。
- フード・水・トイレ用品・ワクチン証明を用意する。
3. 有田地方で、特に確認しておくこと
上流に降った雨は、時間差で下流へ届きます。 自分の家の上で雨がやんでも、川はこれから上がることがあります。 防災モニターで水位と実測雨量を確認できます。
土砂災害は前ぶれなく起きます。崖のそばに住んでいる場合は、 雨が強くなる前に離れるのが基本。「レベル3で出る」と決めておきます。
1か所だと、道が通れない時に行き場を失います。 方向の違う避難先を2か所決めておくと安心です。 親戚・知人の家も立派な避難先です。
4. 印刷して、書き込む
下の表を印刷して、手で書き込んでください。 書いたものは冷蔵庫や玄関に貼っておきます。
このページは入力内容を保存しません。 災害時にいちばん頼りになるのは、停電しても、電池が切れても読める紙だからです。 家族の誰でも見られる場所に貼っておくことが、いちばん確実な共有方法になります。
わが家のマイ・タイムライン
| いつ | することを書く | 担当 |
|---|---|---|
| 72時間前 | ||
| 48時間前 | ||
| 24時間前 レベル1〜2 | ||
| 6時間前 レベル3(高齢者等避難) | ||
| 直前 レベル4(避難指示) |
ハザードマップで自宅の色を確認してから書くと、決めやすくなります → 「ハザードマップの読み方」
出典: 国土交通省「マイ・タイムライン」/内閣府「避難情報に関するガイドライン」(警戒レベル)。 本ページは一般的な考え方をまとめたもので、実際の避難判断は市町村の避難情報に従ってください。